出来る事から始める

先日紹介したフィリピンの小学校の子供達と一緒に、マングローブの植林活動を行った。これがこの旅の目的だ。

この旅に行く前に「植樹する事により、地球温暖化が防げるか？」という疑問を持っていた。木というのは二酸化炭素を吸収し固定することにより大きく育つ。そして、その木は大きくなったら伐採されて家や家具等に生まれ変わるが、最終的には燃やされて二酸化炭素となって空中に戻る。

つまり、地球上から二酸化炭素を減らしてるとは言えないのである。それでは、「地球温暖化を防ぐ為に植樹をしよう」というスローガンは間違いなのか？私はフィリピンでこの疑問の一つの答えを見つけた。
それは「間違えではない」である。前段で書いたように植樹で二酸化炭素は減らす事は出来ない。
＊二酸化炭素を吸収して最終的に大気に戻すので±0という意味です。しかし、石油消費量を減らす事は可能である。地球温暖化の最大の原因は数億年かけて貯蔵されたエネルギー（石油）をこの200年で一気に使い果たす事である。人間の都合だけで数億年かけて貯めたエネルギーを一気に放出すれば、地球に無理が生じて当たり前。石油の代替えエネルギーに木を使うのは地球にとって石油を燃やす事に比べ遥かに優しい。こんなメカニズムは植樹する事を意識しなければ絶対に調べなかった。

地球の為に出来る事。

それは、謙虚な気持ちで地球に教えを請う事。そのきっかけが植樹活動であったに過ぎない。

ネグロスのタクシーは自転車の横にサイドカーを付けているタイプが多い。エコですね。

ちなみに、マングローブを木の名前だと勘違いしている人が多いが、正しくは河口汽水域の塩性湿地に成立する森林のことを指します。メヒルギやオヒルギ等、数百種類で構成されている。

タグ：マングローブ 植樹 フィリピン 自然

無垢

フィリピン、ネグロス島に広大なサトウキビ畑がある。サトウキビ畑の真ん中の小学校にて。

純粋無垢な瞳に吸い込まれてしまいそうだ。

島の住民の生活水準は日本のそれに比べて遥かに低い。勉強出来るだけで幸せなのだ。